岩崎園芸

山野草・宿根草・高山植物

当園で取り扱う山野草・宿根草・高山植物のご紹介をさせていただきます。

山野草、宿根草とは?

山野草とは読んで字のごとく山や野に咲く草花のことで一年草、越年草、多年草を含む自然界に自生する全ての植物、Wild Plants (山野草)を示しております。
では、宿根草はどうでしょう?宿根草も読んで字のごとく、宿る根と書きます。地中に根を残し複数年に渡り越冬する多年草のみを示します。山野草と宿根草の区別として山野草は自然界に自生する全ての植物を示しますが、それに対し、宿根草は多年系の自然植物、園芸改良種の多年草のみを示すなどの違いがあります。

高山植物とは?

厳密には高山植物とは森林限界などの高山帯で独自に進化をとげ、そこを生活の場としている植物のことを示します。しかし、北緯差により、生息自生範囲は標高差と比例するとは限りません。例えば、本州中部では亜高山帯に位置する植物でも、北海道では同じ標高位置で高山帯に生息する植物が観測できます。このように緯度に比例し、標高差は異なるということなのです。日本を基準に例えれば本州では標高2000m級の高山帯でしか観測できない高山植物も、北海道の北緯40度線では平地で観測できることがあります。このようなことから高山植物は高い位置や寒い地域で生活し、進化を続けた植物といえるのではないでしょうか。

植物の生活環境と区分

緯度により異なる植物の生活環境はどのように区分されているのでしょうか。まず、大きく4つのエリアに分けられます。
①丘陵帯 ②山地帯 ③亜高山帯 ④高山帯 のそれぞれのエリアは緯度により異なり、平均温度、植物の生長期間が南北で統一された区分になります。ではそれぞれのエリアはどのように分けられているのでしょうか。

①高山帯

高木限界以上で、植物の生長期間は年100日以下。

②亜高山帯

高木限界までの、年平均気温が-2~1℃の地域で、植物の生長期間は年100~200日以下。

③山地帯

年平均気温が4~8℃で植物の生長期間は年200日以上。

④丘陵帯

年平均気温が8~12℃で植物の生長期間は年250日以上。

上記のように、区分の中で自分に合った環境で植物は生活をしております。また、亜恒雪帯、(一年のうち、60日ほどの期間地表が露出する地域。)このような過酷な環境で生活する植物も存在します。
恒雪帯~氷雪帯は一年を通して氷河が溶け出さないエリアで、標高により厳しさをましてきます。

それぞれの生活区域と植物

それぞれの生活区域とそこに生きる特徴的な植物をご紹介します。

高山帯
高山帯風景写真

大雪山系赤岳の頂上付近にて2007年7月24日撮影。 残雪が残る岩肌にはハイマツや高山植物が転々と生えてます。

高山帯風景写真

頂上付近の風景。岩場に転々と群落をつくる千島ツガザクラ。(Bryanthus gmelinii)
チシマツガザクラ属は一属一種のツツジ科の小低木で樹高5cm~8cmほどの高さです。北海道から本州東北地方の高山帯に分布します。

高山帯に生える植物

赤岳の高山帯付近では、エゾコザクラとチングルマの群落が観られます。一面に広がるお花畑はとても美しい風景です。
エゾコザクラは北海道に特産する小桜の一つでハクサンコザクラ、タニガワコザクラ、ミチノクコザクラ類のPrimula cuneifolia類の母種とされます。栽培は難しくマニア向けの高山植物です。当園で販売しているエゾコザクラは道東で生産しているものです。
エゾコザクラと共に群落するチングルマ(Sieversia pentala)はバラ科の小低木です。可愛らしい花と秋の紅葉が魅力的です。

高山帯に生える植物 : イワブクロ

大雪山赤岳にて撮影。
イワブクロ(Penstemon frutescens)は、 北海道~本州東北地方の高山の斜面に群落を作り自生します。別名を樽前草と呼びます。北海道、樽前山に多くみられるのが樽前草の由来です。

高山帯に生える植物 : チシマツガザクラ

小さく可愛らしい花を咲かせます。

高山帯に生える植物 : エゾツツジ

エゾツツジ(Rhododendron camtschaticum)は北海道、アジア東北部、アラスカに生える樹高10~30cmほどの落葉性小低木で7月~8月頃に紅~淡紅色の花を咲かせます。
古くから人気を集める高山植物のひとつとして知られます。

亜高山帯
亜高山帯風景

大雪山系黒岳の七合目付近。
ハイマツの群落帯に色付くウラジロナナカマドの群やヒョウタンボクが秋の景色を引き立てます。

亜高山帯風景

高木限界より上部に位置します。中部山岳地帯で、およそ海抜2500メートル以上、北海道でおよそ海抜1000メートル以上に自生するものが多い。ハイマツは亜高山帯~高山帯に広がる入り口的存在でハイマツ帯を抜けるとゴツゴツとした岩肌が広がる高山帯へと景色を変えます。

亜高山帯に生える植物:モミジバカラマツ

モミジバカラマツ(Trautvetteria palmata var.palmata) 北海道~本州中部以北の山地帯~亜高山帯の湿った岩場や草地に生えるキンポウゲ科カラマツソウ属の多年草です。草丈20~50cmほどで白いシベが円状を作ります。葉はこの属では特徴的なモミジのような葉で3~7つの深い切れ込みがあります。

亜高山帯に生える植物 :ミヤマキンポウゲ

ミヤマキンポウゲ(Ranunculus acris var.nipponicus)は北海道~本州中部以北の亜高山帯~高山帯の湿った草地や岩場を好んで自生します。
草丈は15~30cmぐらいで花径2cmほどで5弁が光沢のある黄色い花を咲かせます。

亜高山帯に生える植物 : ウラジロナナカマド

ウラジロナナカマドは本州中部以北の亜高山~高山帯に群落を作り自生します。 花期は6月~8月ごろ白い小輪の花を輪生して咲かせます。葉は長楕円状が9~13枚互生してつきます。
また、葉の裏には白い軟毛が生えてることからウラジロナナカマドと呼ばれます。

亜高山帯に生える植物 : ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ(Chanaepericlymenun Canadense)は北海道~本州中部以北の亜高山~山地帯の針葉樹林などの樹下に生えるミズキ科ゴゼンタチバナ属の多年草。
北朝鮮、ウスリー、カナダににも分布します。草丈は15~20cmほどで葉は4~6枚を対生してつけます。花期は6月ごろで花後は赤い実を付けます。

山地帯風景写真
山地帯に生える植物 : ブナ

ブナ(Fagus crenata)落葉性広葉樹で樹高は大きなもので30mにもなる高木です。写真は2006年青森県白神山地で撮影したものです。群生地は北海道黒松内町がブナの群落地の北限とされております。

山地帯に生える植物 : ダケカンバ

ダケカンバ(Betula ermanii)カバノキ科/カバノキ属は日本では 北海道~近畿地方以北、四国の亜高山帯、千島、サハリン、朝鮮、中国東北部、ロシア、カムチャッカ半島など北半球を中心とした幅広い地域に生える落葉性広葉樹で樹高は10~15m、大きなもので30mにもなります。白樺によくにておりますが、シラカバより標高の更に高い位置に生息します。

山地帯に生える植物 : ツリガネツツジ

ツリガネツツジ(Menziesia ciliicalyx)ツツジ科ヨウラクツツジ属写真は2009年7月に青森県睡蓮沼で撮影したものです。

山地帯に生える植物 : ツリバナ

2008年9月札幌空沼岳にて撮影。ツリバナ(Euonymus oxyphllus)はニシキギ科/属の落葉広葉樹で北海道~本州中部以北の丘陵帯~山地帯に生える小高木で樹高は2~5mほどの高さになります。花は白~淡い紅色で5弁正弁花でツリ糸の先に花がついているような咲き方をします。秋口には可愛らしい赤身かかる実を付けます。

山地帯に生える植物 : タイセツトリカブト

タイセツトリカブト Aconitum yamazakii実際ご紹介したかったトリカブトの写真が無かったのでタイセツトリカブトで写真で代用させて頂きます。トリカブトの仲間は種類が多く幅広い地域に分布しております。
高山性のトリカブトも数多くありますが、トリカブトは山地の林内に生える多年草です。 春先、山菜として食用されるニリンソウと間違え食べてしまう人もいるので注意しましょう。

山地帯に生える植物 : エゾリンドウ

エゾリンドウ(Gentiana triflora var japonica)は北海道~本州近畿地方の山地帯の湿地に生え、9月~10月ごろ草丈50~1mほどの高さで花を咲かせます。また、エゾリンドウの高山性タイプのエゾオヤマノリンドウ(G.triflora var .japonica subvar.montana)は亜高山帯~高山帯に位置する場所に自生し花色は濃い紫で草丈が低い小型種として人気の高山植物です。

山野草・宿根草・高山植物を用いた楽しみ方
鉢植え栽培を楽しむ
鉢植え栽培を楽しむ

鉢植えで栽培を楽しむメリットとして幾つかあげられます。まず、暑さ、寒さが苦手な植物を移動することにより環境を調節できます。また、北半球を中心とした北方系植物の栽培にあたり、伝市鉢や水冷鉢など栽培用の鉢を用いることにより鉢内の地温の上昇を抑え、栽培環境を整えることにより難物といわれる高山植物の栽培が行いやすくなります。また、品種により管理するポイントや水加減、肥料の量が異なるので一律管理ではなく植物にあった管理が可能になるメリットがあります。
大切かつ貴重なコレクションは丁寧に一つ一つ手間隙かけて栽培したいものです。難物といわれる植物には栽培意欲が沸いてきます。情熱をもって愛情深く栽培した植物が花を咲かすことが、何よりの楽しみだと考えます。

化粧鉢で楽しむ一点飾り
化粧鉢で楽しむ一点飾り

山野草、宿根草は季節の草花です。季節の移ろいごとに素敵な器で花を飾り、眺めて楽しみます。
どんな植物にも素晴らしい個性があり、洋物、和物、草丈の大きい小さいなど、それぞれの特徴や花色に合った器を選び植え込みます。
化粧鉢に植え込んだ草花は床の間や洋室、和室などに飾り、お部屋の雰囲気に合せインテリアプランツとして楽しみます。飾りつけは、つぼみ七~八部咲きぐらいのものを飾りつけます。花後はお部屋から外に出し、来年の花時期まで管理栽培を楽しみます。このように季節ごとにコレクションを交互に飾りつけすることにより、季節感を感じる癒しの空間を生み、活躍してくれる草花への愛情もより一層深まることと考えます。

鉢植えで楽しむ寄せ植え
鉢植えで楽しむ寄せ植え

寄せ植えとは、複数の草花を一つの器の中に組み合わせ一体感ある空間を作り上げ、楽しむ鉢植えスタイルです。当然のことですが、植物も一つとして同じ形をしているものはありません。作り上げた寄せ植えは、すべて、自分だけのオリジナルのものとなるので仕上がった寄せ植えには愛着も沸くことでしょう。
寄せ植えを創作した空間(器)で植物が生長し、形を変化させていきます。作成した当初はとても、よくできたと思っても季節の移ろいと共に草花達は形を変え、鉢全体のバランスが崩れたりとなかなか、うまく行かないこともあります。しかし、失敗も経験のうち、植物の特徴を考えながら夏にはどうなる、秋にはどうなるなど、作成当初から一年をかけて変化する草花のポジション、配置を構想し、楽しむのが寄せ植えの一番の魅力だと考えます。
年を通して四季折々の作品をベランダやお庭のアクセントとしてさりげなく飾り、季節間ある作品の創作を楽しんでは如何でしょう。

お庭で楽しむ山野草.宿根草.高山植物

多年草は季節の草花を毎年楽しめる魅力があります。春、夏、秋と一年を通して季節感溢れるお庭は魅力的かつ憧れでもあります。では、一年を通して楽しめるお庭つくりの基本を簡単に説明いたします。
まず、一年を通して楽しむ為には、四季折々の草花を季節ごとにバランスよく植え込んでいくことが大切です。春先は、草丈の低い植物が多いので(5cm~15cm程度)お庭の手間に配置し植え込みます。晩春から初夏の季節は草丈が少し伸び中ぐらいの位置(30cm~50cm)で開花する品種が多くなってきます。これらを早春から春先に開花した草花の後方に配置します。しかし、初夏咲きタイプでも草丈の低い品種もあるので、ご購入時に花ラベルなどに書いてある開花時の草丈サイズを見て、植え込む場所を検討して植え込んでください。また、夏場から晩夏、秋口にかけて開花する草花は草丈が大きいサイズ(50cm~1m以上)のものが目立ちます。これらはお庭の一番後方に植え込みます。これらも植物の性質によるのでご購入時の開花サイズを参考にご検討ください。
このように基本は草丈の低い品種を手前に配置し草丈の大きな品種を後方に配置することにより奥行きのあるお庭を楽しむ事ができるというわけです。また、品種によりマット状に広がるタイプのものや日陰、日向を好むもの水を好むもの、肥料を好む植物、好まない植物、品種により性質は様々です。
では、季節を通して楽しめるお庭を作ってみたい。しかし、どのようにして作ればよいか分からないなど、初めてのお庭作りは不安なことも数多くあります。そこで当園では初めて山野草や高山植物を用いたお庭造りを始めるガーデナーの皆様にアフターケアできるよう、管理、植え込み場所の質問をメール、お電話にて承っております。ご遠慮なくご相談下さい。

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